令和5年度 上小阿仁小中学校修了式~一人一人が成長を実感できた一年間になりました~

令和6年3月21日(木)、令和5年度上小阿仁村立上小阿仁小中学校 修了式を行いました。

最初は修了証の授与です。
みんな真剣な表情で修了証を受け取っていました。

 

次に、校長先生のお話です。

最初にスライドショーで、1年間の出来事を振り返りました。
素敵な音楽と共に次から次へと写真が映し出されます。たった1年前、数ヶ月前のことでも、本当に懐かしさがこみ上げてくるのか、小学生も中学生も身を乗り出し画面を食い入るように見ていました。

 

思い出のスライドショーが終わると「感謝」の文字が映し出されます。

校長先生は、「来年度は、また違うメンバーになる。このメンバーで1年間過ごせたことに感謝しましょう。」と伝えました。人との出会いは一期一会、このメンバーとの巡り合わせは「奇跡」であり、本当に大切にしなければならないことであることを伝えていただきました。

次に校長先生は、「修了式」の「修」の文字に着目させ、「終業式とは違う。『修』という字の重みを感じてほしい。」と話し、「修」の字はどのような意味をもつかを全校児童生徒に問いました。
中学1年生が、「『修(おさ)める』ということだと思います。」と答えました。
すかさず、校長先生は全校児童生徒に問い返しました。「何を?」

少しの沈黙が続いた後、手を挙げ答えたのが小学校2年生でした。「全ての宿題を終えたということだと思います。」
なんと、素直な答えでしょう。会場の体育館が一瞬で和みました。
そこで、中学校の生徒会長が補足して答えました。「一年間の勉強を終えたということだと思います。」
小学生が果敢に発言し、中学生がそれを補う、本校ならではの光景を見ることができました。

校長先生は、続けざまに問いました。「この一年間でどんなことを身に付けましたか。どんな気持ちが育ったと思いますか。」

全校児童生徒が、次々に手を挙げ答えていきます。
「保育園のときにはなかった優しさを身に付けました。」「自分に自信をもてるようになりました。」「友だちの大切さを学びました。」「中学生になり、普段の生活をもう一度見直すことができました。」
発表してくれた児童生徒の意見は、自分自身と向き合い、これまでの生活をしっかりと振り返った結果から出たものであると感じました。全ての児童生徒に聞くことができませんでしたが、みんな自分の成長を実感できた1年になったと信じています。

最後に、校長先生は、「一人一人違った課題がある。しっかりと目標をもち課題の克服に向けてがんばってほしい。今がんばったことが、自分の未来につながっていく。そのことを忘れないでほしい。」と伝え、お話を終えられました。

修了式の最後は、小・中学校代表児童生徒の「1年間の反省と新年度の抱負」です。二人とも原稿を見ずに堂々と自分の気持ちを伝えることができました。
代表児童は「明るく元気な学校にしたい。そのことは、みんなが笑顔で過ごせることにつながっていくと思う。」と話し、代表生徒は「3年生は中学校生活の集大成。一つ一つのことを悔いが残らないよう全力で取り組み、充実した1年にしたい。」と力強く宣言しました。
とても立派な二人の発表に、上小阿仁小中学校の未来への期待感が高まりました。

令和5年度の教育活動は本日をもって一区切りを迎えました。
保護者の皆様や地域の皆様、その他たくさんの皆様の支えのおかげで、この一年児童生徒は健やかに成長することができました。心から感謝申し上げます。

来年度も変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。