入試結団式~受検する高校は違えど、心は一つ!~

令和6年3月4日(月)、いよいよ明日は高校入試(1次募集学力検査等実施日)です。

長らく時を刻んできた受検カレンダー(全校児童生徒、教職員で作成したオリジナルカレンダー)も最後の一枚になりました。最後の1枚は、3年間、3年生と共に過ごし、よいことも辛いことも全て共有してきた学級担任からのメッセージが書かれています。

「『明日』は『明るい日』 大丈夫、行ってこい!」この力強い言葉に、子どもたちも背中を押してもらえたと思います。この1枚だけ、色付き(桜色)の特別なカレンダーです。

さぁ、いよいよ入試前の最後の学級の時間、「結団式」です。

最初に、学年主任の松田先生から、一人一人「受検票」を受け取りました。

受検をする上で、とても大切なもの。その緊張感がいよいよ本番という想いにつながり、緊張感が走りました。

受検票を受け取った後、一人一人全員が明日の受検に向けて抱負を語りました。短い言葉でしたが、真にがんばりたいことを簡潔にまとめた、よい抱負でした。

その後は、既に高校合格を果たした2名から激励の言葉とエールが送られました。二人の熱い想いは見ていて胸が熱くなりました。友だちを本気で応援することはとても素敵なものですね。

次に校長先生からのお話です。

「リラックスして!」から始まったお話。まずは受検ガイドブックのこあぴょんに色を塗るよう生徒に指示しました。実際のこあぴょんのイラストを示しながら、色塗りをさせました。生徒たちはこあぴょんの頭巾にピンクの色を塗り始めました。

色塗りを終えた生徒たちは、先ほどまでの緊張感はどこへやら、すっかりリラックスしていました。単純な作業には、人の心を落ち着かせる効果があることを校長先生に教えられました。

さらに、この作業にはもう一つの意味がありました。

校長先生は、生徒の視線を背面黒板に向かせると、「皆さんがこあぴょんに塗った色は、ピンクです。桜咲くの桜色です」と伝え、この作業のもう一つの意味を確認しました。単純作業の中にも、合格へ向けた「桜咲く」の伏線が張られていたのです。さすがです。

※中学1年生のとある生徒が、3年生の合格を願い作成した「桜」の折り紙が背面黒板に飾られています。

校長先生は、お話の中で三つの助言をしました。

①名前を書き忘れないこと:

そんなことはないと思っていても、「まさか」はある。油断大敵である。

②他の受検生の鉛筆を走らせる音に惑わされないこと:

みんな等しくおそれ、緊張している。自分だけができていないと錯覚してはならない。

③受検前日に「特別」はいらない、いつもと同じを心掛けること:

急にいつもとちがうことをする(違うものを食べる)と、体に異変が生じることもある。いつも通りが一番である。

この三つは、校長先生の実体験からきているそうです。実体験だからこその説得力が、子どもたちの心に響いたと思います。

最後は、校長先生といえばの「全力応援コール」。喉が潰れるほどの勢い(魂の叫び)で3年生を応援していただきました。応援コールの最後は、全員で「合~格!オー!」と高く腕を突き上げ、心を一つにしました。

それぞれ受検する高校は違えど、仲間として共に闘うことを再認識できた、とてもよい結団式になりました。

(願)全員合格! がんばれ3年生!