本物体験学習実施(中学校)~表現することの楽しさや環境保全の大切さについて学んできました~

10月26日(木)、小坂町において、中学校の本物体験学習(校外学習)を実施しました。

午前中は、国の重要文化財である康楽館を訪れました。日本最古の芝居小屋というだけあって、奈落(舞台下)にある人力舞台回転装置や積み重ねられた石垣などは、歴史の重みを感じるものでした。館内見学が終わった後、10時30分からいよいよ観劇スタートです。歴史ある常打(じょううち)芝居ということで、少し固い印象があり、「中学生も楽しめるかな?」といった一抹の不安はありましたが、いざ始まってみると、演者の皆さんの軽快なトークによって一瞬で心をつかまれました。その後も、笑いあり涙ありの人情芝居や様々な演出を凝らした舞踊ショー、マジックショーなど、圧巻のパフォーマンスにより、とても楽しい時間を過ごすことができました。

また、観客参加型のコーナーでは、本校の生徒会長が観客代表として舞台に上がり、役者の方々と殺陣を披露しました。その度胸と心意気に、会場からは割れんばかりの歓声と拍手が送られました。

約1時間半の公演でしたが、本当にあっという間に終わってしまった印象です。見終わった生徒はみんな口を揃えて「楽しかった!」と言っていました。

「表現することの楽しさや喜び」を感じることができた素晴らしい公演でした。

新月海斗さんをはじめとする演者の皆さん、楽しい時間を本当にありがとうございました。

 

午後は、エコタウンセンターを訪問しました。

最初にエントランスに飾ってある様々な展示物を見学しました。そこに展示してあった小坂高校の生徒が作成したボードを操作してみました。実際にどのような製品のどの部分に、希少な金属が使われているのかが一目で分かる便利なものでした。

 

 

その後、秋田における鉱山の歴史やリサイクル産業についての講義を受けたり、関連企業や施設を見学したりしました。

案内人の方のルーツが上小阿仁村の五反沢にあるということで、親近感をもって優しく丁寧にたくさんのことを教えてくださいました。筆者が一番驚いたのは、かつては「町立」ではなく、「鉱山立」の小学校があったということです。リサイクル原料ヤードやグリーンフィル小坂の埋め立て地など、日常生活ではなかなか見ることのできない現場を見学することができ、環境について改めて考えるよい機会となりました。

今回の本物体験を通して、生徒たちは「表現することの楽しさや素晴らしさ」、「環境を守っていくことの意義」などを学んだことと思います。今後の学校生活に生かしてくれることを期待しています。

生徒が貴重な体験をするに当たってご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。