令和6年度 上小阿仁中学校生徒総会< 飛翔 ~限界の向こう側へ~ >
令和6年4月23日(火)に生徒総会が行われました。
今回の生徒総会で、全校生徒に承認された生徒会テーマは、< 飛翔 ~限界の向こう側へ~ >です。
テーマに用いられている「飛翔」という言葉には、「自分の限界を決めずに目標に向かって羽ばたいていく」という思いが込められています。全校生徒一人一人が限界の向こう側へ羽ばたいていくことができれば、自信をもって学校生活を送れると信じて、このテーマが決められました。
今年の生徒総会は、例年と大きく異なることがありました。
前半は、いつもの総会と同じように、各委員会から活動計画についての説明と質疑応答が繰り広げられました。委員長の堂々とした説明はもちろんのことですが、参加した生徒からも多くの質問が出され、活発な会となりました。
写真を見てもらって分かる通り、生徒総会自体とても素晴らしいものでした。
しかし、そのときは突然やってきました。
総会終了が終わり、ほんの少しだけ沈黙が続いた後、生徒会執行部から突然アナウンスがありました。執行部のメンバーが1列に並び、真剣な表情で話し始めました。
「執行部から全校のみなさんに大切なお知らせがあります」
何を言うのだろう…。全校生徒に緊張が走りました。
その後の提案は、まさに上小阿仁中学校史上、歴史に残る「大きな変革」でした。
大きな変革・・・それは「CM大賞への挑戦」です。
「企画から撮影、動画編集に至るまで、全てを生徒の手で行う」という大きな挑戦です。
これまで「こあに発表会」を通して、村に様々な提言をしてきた本校。しかし、今回は自分たちで村をPRすることに挑戦したいとの提案でした。
その後の説明では、CM制作に本気で取り組むために、これまで学校祭で行ってきた「ダンスや劇」を「オリジナルCMコンテスト」に変えること、「ダンスや劇の練習に用いてきた時間」を「動画作成やプレゼンのための準備時間」にすることなどが伝えられました。
聞いていた全校生徒は、最初は何を言われているのか理解できなかったのかもしれません。
それでも、近くの人と話すうちに頭が整理されてきたようです。
執行部のメンバーも、近くの生徒の意見を拾いながら、個別に説明していました。
全校生徒もようやく内容を把握できたようで、表情も穏やかになりました。
さらに、何人かの生徒が質問をして、状況をより明確にしてくれました。
Q:動画編集に使うアプリ等はどうやって揃えるんですか?
→使用する動画編集ソフト等は、先生方の協力を得て揃えていきます。
Q:学校祭で披露してきた「ダンス」や「劇」はできなくなるということですか?
→ダンスのような表現活動をしたい場合は、前夜祭や後夜祭で時間を確保したいと思います。
また、学校祭当日のプレゼンは寸劇を交えたものになる予定です。
Q:学校祭当日のコンテストで1位になったものをCM大賞にエントリーするということですが、その他のグループの作品はどうなりますか?
→学校や村のHPに掲載するなど、何らかの方法で紹介できればと考えています。
それぞれの質問はその場で出たものであり、答えが用意されていたものではありません。ここで、本校の執行部のすごいと感じたところは、その場で集まり、協議して丁寧に回答していたことです。
適当に回答したり、ごまかしたりすることなく、力を合わせて納得解を探していく姿に、彼らの成長を感じるとともに、上小阿仁中学校を牽引するリーダーとしての頼もしさを感じました。
彼らなら、これまでの常識を覆して新たな上小阿仁中を創り上げてくれる、そう期待せずにはいられない1日でした。
今後もCM大賞への取組を随時紹介していきたいと思います。ぜひ、応援してください。