3学期始業式~3学期は「声」と「努力」を意識して、次のステップへ向けて力を付ける期間にしよう~
令和7年1月14日(火)に始業式を行いました。
あっという間に冬休みも終わり、いよいよ3学期の始まりです。久しぶりに見る児童生徒の表情は、こころなしか緊張しているように見えました。
最初は校歌斉唱です。
いつもどおり、低学年の児童が大きく口を開けて、元気いっぱいに歌ってくれました。
もちろん、上級生たちも負けていません。しっかりと歌声を響かせてくれました。
校長先生のお話です。
今回は、「文集はらっぱ(大館北秋田作文・詩コンクール)」に掲載された児童生徒の二つの詩の紹介を通して、3学期に意識してほしい大切なこと(「声」と「努力」)を伝えていただきました。
<①児童Aの詩 タイトル「あいさつ名人」>
朝、ドアをあけて
思いっきりいきをすって
目からビームを出しながら
おなかのそこから声を出して
おはようございます!
ぼくの声で教しつが
ビリビリしびれる
ぼくは元気すぎてこまったやつだ
そんなぼくのライバルは校長先生
ぼくと同じくらいの元気
ふだんの声も大きすぎる
だから校長先生にかてるように
ぼくの小さい体に
学校中の空気と、たいようのひかりと、
きゅう食と、元気をあつめて
おはようございます!
ぼくの声で
校長先生をしびれさせるぞ
<②生徒Bの詩 タイトル「努力」>
「努力」は誰でも当たり前にできる
けれども
誰にでも良い結果がついてくるとは
かぎらない
「努力すれば、夢がかなうよ」と
誰かが言った
この言葉を信じて
夢に向かって
努力した全員が
夢をかなえることができるのか
それは難しいことかもしれない
「努力」に終わりはない
三日だけ努力して頑張った人
毎日続けて努力して頑張っている人
私がなりたいのは
頑張っている人
「頑張った人」は
自分の中ではすごいこと
だけど
周りを見ると
もっとたくさん努力している人が
いっぱいいる
だから私は
たくさん努力している人
頑張っている人
に、なるんだ
誰かのために
家族のために
友達のために
努力するのも
良いのかもしれない
だけど 今は
一度しかない
この人生を
「自分」であることができるように
自分なりの「努力」をしよう
本当にすばらしい詩ですね。それぞれの児童生徒が心に感じたことを、素直に言葉にしてくれたことが伝わります。
校長先生は、二人の詩を褒め、価値付けた後、それぞれの内容に関連付けて、①「声は力」「声で、言葉で人生を切り拓く」、②「がんばることができる人に」「コツコツと努力する力」を強調されました。
最後に、「これらの二つのことを意識して実践し、一人一人が力を付ける3学期にしましょう」と伝え、お話を終えました。同じ仲間(児童生徒)が感じたこと・考えたことを基にしたお話であったため、子どもたちの胸にもストンと落ちたと思います。小学生も中学生も、みんな真剣にお話を聞いていました。
<真剣に話を聞く児童生徒たち>
最後に、代表児童生徒による「冬休みの振り返りと今後の目標」の発表です。
どの児童生徒も落ち着いた様子で、みんなに自分の考えを伝えようと、一言一言しっかりと話すことができていました。視線をしっかりと向け、本当によい発表であったと思います。
<小学校3年生代表>
(発表概要)
冬休み中、大きいかまくらを作ったり、いとこと遊んだりしたことが楽しかった。3学期は漢字検定の合格に向けて漢字の練習をがんばりたい。スキー授業も楽しみたい。健康に気を付けながら、明るく元気に過ごしたい。
<小学校4年生代表>
(発表概要)
今年がんばりたいことが四つある。一つ目は様々な場面で、6年生をサポートできる力を身に付けること。二つ目は、体育祭の準備や片付けをがんばること。走る距離も長くなるので、今のうちから体力を付けていきたい。三つ目は、新しく始まる学習(家庭科)をがんばること。調理実習ができることを楽しみにしている。四つ目は、宿泊体験学習に向けてリーダーシップを身に付けること。自分たちが先輩にしてもらったように、新4年生にいろいろなことを教えられるようになりたい。また、最後の宿泊体験でたくさん思い出を作り、修学旅行につなげられるようにしたい。これらのことを実現できるように、準備をがんばる3学期にしたい。
<中学校1年生代表>
(発表概要)
冬休み中は、英検3級合格に向けて英語の勉強をがんばった。3級からはライティングの問題も出題されるので、その対策も行った。残り3日間、万全の対策をして臨みたい。3学期の目標は主に二つある。一つ目はテスト勉強をがんばること。うっかりミスをしないように集中して取り組みたい。実力テストは難しいと聞いているので、先生の話をきちんと聞いたり、習った内容をしっかり復習して身に付けていきたい。二つ目は部活動をがんばること。冬は体力を付ける大切な時期だと思う。ケガも治ったので、基本をしっかりと身に付けたい。将来のために困難なことにも挑戦する3学期にしていきたい。4月には進級して2年生になる。新1年生をひっぱり、新3年生をサポートできる2年生になりたい。
<中学校2年生代表>
(発表概要)
今年の冬休みは充実したものになった。特に思い出に残っていることは、いとこと遊んだり、初詣に行ったこと。とても楽しかった。学習面では、冬休み前に受検のための問題集が配付され、受検が近づいてきたという実感がわいてきたが、結局宿題をためてしまったので、毎日コツコツと続けられるようにしたい。3学期の目標は勉強と部活を両立させること。3年生になるにつれ、授業の内容も難しくなり、実力テストの回数も増えていく。実力テストで結果を残せるように日々の勉強や授業を積極的にがんばっていきたい。部活動では、新入生が入ってくると思うので、しっかりと教えられるように演奏の技術を高めていきたい。これらの目標をがんばり、充実した3学期にしていきたい。
令和7年がスタートしました。
代表として発表した子どもたちに限らず、全校児童生徒は、それぞれ明確な目標をもって今後の学校生活をがんばってくれることと思います。
私たち教員も、子どもたちの目標実現に向けて、最大限サポートしていきたいと考えております。
保護者の皆様、地域の皆様、今後とも上小阿仁小中学校を支えていただけると幸いです。
今年も何卒よろしくお願いいたします。