地域合同防災訓練が行われました

23日(金)に小阿仁川が氾濫して洪水が発生し、地域の住民が学校に避難することになった場合を想定して地域合同防災訓練が実施されました。この目的は、村民への迅速な周知、被害の把握及び避難所運営等を通じて、村民の防災意識を図ることです。学校としては、教職員や児童生徒が自他の身を守り、安全に避難する行動を身に付けたり、地域の避難所としての役割を担っていることや、安全で健康的・衛生的な避難生活について知る機会にしようという目的の中で行われました。子どもたちは事前学習をした上で当日へとつなげていました。

【事前学習】(集会&ビデオ視聴)

【地域合同防災訓練の当日】
緊急放送が入り、児童生徒は体育館に避難しました。同時に避難所となっている学校に、続々と地域から村民の方々が避難してきました。中学3年生は受付の役割、中学1・2年生は物資の運搬の手伝い、小学6年生は校内案内や簡易トイレ作りを行うなど、村民を受け入れる準備を率先して行いました。飲料水が確保できなかったり、トイレが不足していたりと不測の事態を想定しながらも、自分たちにできることは何かないかと積極的に動きました。また、小学1~5年生は、避難してきた保育園の園児とともにビデオを視聴して体感することができました。避難が完了したあと、各関係機関の代表で組織された運営委員会(大人の会議)が開かれました。その話合いを受け、児童生徒たちは実際の避難生活を体験しながら、地域住民の皆さんもとともに「自助・共助・公助」の大切さを感じ取ることができました。

最後に、終わりの会が開かれ、上小阿仁分署の分署長さんのお話のほか、中学3年生の代表生徒・小学6年生の代表児童の感想発表と続き、最後に校長先生からのお話がありました。そして、会の終わりには、児童生徒に長期保存できる飲料水や防災用ウェットティッシュが配られました。万一のために訓練をしておくことで被害を最小限にくい止めたり、二次災害を起こさないようにしたりできます。5月26日は「県民防災の日」です。決して災害は起きてほしくないのですが、上小阿仁小中学校の児童生徒たちがこの地域合同防災訓練を経験し、自分の身は自分で守ること、周囲に気を配っていけること、全体の様子を見渡し、もしできることがあったらコミュニケーションを取りながら行動していくことなどにつなげていってほしいと思います。