いよいよ高校入試本番!いざ出陣 ~自分を信じ、仲間とともに、迷いなく進もう!~
全校児童生徒で作った受検カウントダウンカレンダーも最後の1枚になりました。
3月4日(火)・・・「あと1日 だいじょうぶですよ」
小学1年生が書いてくれた温かいメッセージが、心を和らげてくれます。
いよいよこの日がやってきました。
これまで上小阿仁中学校を引っ張ってきてくれた3年生が、明日、それぞれの夢に向けた最初の試練でもある高校受検に臨みます。
今日は「結団式」を行いました。
まずは、受検に向かう5人が一人ずつ決意表明を行いました。
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Aさん「明日の入試では、今まで学習してきた成果を発揮できるように精一杯問題に取り組んでいきたいです。面接では、これまでの面接練習を思い出しながら、しっかりと自分の考えを伝えらるようにがんばりたいと思います。」
Bさん「まずは自分らしさを忘れずにテストにも面接にも取り組んでいきたいです。自分は緊張するとあせってしまい、思うように話せなくなることがあります。緊張することは当たり前だと思いますが、自分らしさを忘れずに、友だちや先生方と練習してきたことを生かして受検に向かいたいです。」
Cさん「自分はテストの際にケアレスミスをしてしまい、失点を重ねてしまうことが多々ありました。明日は緊張すると思いますが、そんな中でもあせらず、最後までしっかりと見直しをしたいと思います。また、無事に明日の入試を迎えることができるのは、これまで授業や面接練習で先生方が支えてくれたおかげだと思います。その感謝の気持ちを忘れずに明日の入試をがんばります。」
Dさん「各教科での自分の弱点を分かっているつもりなので、その弱点を強さに変えられるようにがんばりたいです。また、面接では、これまで練習してきたことを出して、自分の言いたいことを相手にしっかり伝えられるようがんばりたいです。」
Eさん「明日のテストでは、分からない問題があったとしても、諦めずに挑戦したいです。また、面接ではこれまでたくさん練習してきたので、これまでの成果を発揮できるようにがんばりたいです。」
5人全員が、明日への意気込みを力強く語ってくれました。
どの生徒も、これまで積み重ねてきた練習を自信へとつなげており、その姿がとても頼もしく感じられました。また、支えてくださった先生方への感謝の思いもあふれており、心から応援したくなる生徒たちばかりです。
【校長先生のお話】
「突然ですが、問題を出します。考えのまとまった人から手を挙げて発言してください。」
「明日の13:47分(この話がされていた時間)、皆さんは何の教科の問題を解いているでしょうか?」全員手を挙げ、当てられた生徒が答えました。「理科だと思います。」
他の生徒が続けます。「同じです。」
(校長先生)「では、今から15秒、目を閉じて心を落ち着かせてください、そして、明日の今頃、朝から始まった5教科の問題に全て答え終わった自分の姿を想像してみてください。どうぞ。」
静かな時間がゆっくりと流れます。
静寂の中で、生徒たちは明日の自分の姿を思い描いていたのでしょう。
(校長先生)「目を開けてください。」「きっと大丈夫です。」
そう話した後、学級担任の先生が書いた受検カウントダウンカレンダーを示しながら三つの助言をされました。
① 消化にいいものを食べる
かつて受検に向けた激励の差し入れとして、先輩から「ケーキ」をいただいた。ちょっと欲張ってしまった校長先生は、他の人より多く食べてしまい、その結果、お腹を壊して病院に行くことに…。
教訓:いつもと同じものを食べよう。試験前日は「いつも通り」が大切!
② よく寝る(休む)
「寝なきゃ、寝なきゃ」と思うほど緊張して、逆に眠れなくなることもある。
しかし、人は 目をつむり横になるだけでも、97%の体力を回復できると言われている。
教訓:眠れないことに焦らず、「休むこと」に意識を向けよう。
③ 他の受検生の行動に惑わされない
受検中、周囲の生徒の鉛筆がカリカリと動く音を聞いて、「自分だけ解けていないのでは?」と焦るかもしれない。でも安心してほしい。受検するのはみんな同じ中学生。自分にとって難しい問題は、他の人にとっても難しいもの。
教訓:落ち着いて、自分のペースで取り組もう。
校長先生は続けて、「お願いがあります。問題に対して、答えを全部書いてください。空欄は自分の心の隙・穴ですよ。」と話されました。
「最後に、また問題を出しますよ。」と、校長先生。
「校歌の3番の出だしに、『緑は吹雪を越えて来る』という歌詞があります。ここで問題です。『緑』は何の象徴ですか?」
全員手を挙げ、当てられた生徒が答えました。「『春』を表していると思います。」
(校長先生)「大正解です(100デシベル)!」
「明日は吹雪の渦中です。その吹雪を越えて春がやってきます!明日は入試だと思わないでください。自分の人生を切り拓く、春をつかみ取る日です!がんばりましょう!」
(生徒)「はい(100デシベル)!」
校長先生、心を震わす熱い激励のメッセージ、ありがとうございました!
その後、既に受検を終え、進路を確定させた二人から激励のエールが送られました。
精一杯の掛け声は、仲間の胸にしっかりと届いたと思います。
誰かが言いました。「受検はチーム戦である」と。
みんなで支え合い、高め合ってきた時間が深い絆となって、8人の心を繋いでいるのだと思います。
本日も二人が作ってくれたはちまきを巻いてこの結団式に臨みました。
「Be together ~8人で作り出す物語~」
明日の受検は、仲間を信じ、自分を信じて全力で取り組んでくれることを期待しています。
8人全員の笑顔の報告を、私たち教師は心待ちにしています。