祈、全員合格!十割そば贈呈式~支えてくれる皆さんへの感謝を胸に、いざ受検に臨む~

高校入試を目前に控えた本校3年生8名が、上小阿仁村の高橋旅館で「合格祈願の十割そば」をご馳走になりました。

この特別な行事は、高橋旅館の皆さまが「食事を通して受検生を応援したい」という想いから、毎年開催してくださっているものです。名物の十割そばには「つなぎなし=全員合格」という願いが込められています。今年も温かいご厚意の下、生徒たちはおいしいそばを堪能しながら、受験への決意を新たにしました。

生徒たちは「合格」や「必勝」と書かれたはちまきを頭に巻き、旅館へ出発しました。

まず初めに、友倉神社に依頼して作っていただいた合格祈願の絵馬を、高橋旅館の店主のお孫さん(本校小学校の児童)が、3年生一人一人に手渡してくれました。そこには、それぞれの名前が記されており、「頑張ろう」という気持ちが一層強くなったようでした。
   

続いて運ばれてきたのは、ざるそばや天ぷらそば、握り寿司のセットなど、生徒たちが選んだメニューです。全員で「いただきます」と手を合わせ、そばをすすりながら「おいしい!」と感激の声を上げていました。後で聞いた感想では、身近なところにそばの名店があることは全員知っていましたが、なかなか食べにくる機会がなかった生徒もいたようで、初めて食べてそのおいしさに感動したとのことです。

全員で「いただきます!」
運ばれてきたご馳走に舌鼓を打ちます。 


全員完食!
お腹もいっぱい、幸せいっぱいでした!

最後に全員で感謝の気持ちを伝えました。
本当に感謝、感謝です!!
高橋旅館の皆さまをはじめ、地域の皆さまに支えられながら、受検生たちは夢に向かって進んでいます。この日の温かな励ましを胸に、本番に向けてさらに努力を重ねていってくれることでしょう。
本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!

<高橋旅館十割そば贈呈式、もう一つの物語>
この温かい励ましの機会の裏で、もう一つ心温まる物語が繰り広げられていました。

高橋旅館の皆さんに十割そばをご馳走になる際、本校生徒がはちまきを巻いて受検への気合いを示すのは、毎年の伝統です。例年、既製の「合格はちまき」や「必勝はちまき」を購入して身に付けるのですが、今年のはちまきは、なんと「世界に一つだけのオリジナル」でした!

すでに受検を終え、合格を勝ち取った二人の生徒が「自分たちにできることはないか」と考え、こっそりと作成したのが、この「オリジナルはちまき」です。気づかれないように、みんなが帰った後にコツコツと準備を進めたそうです。本当に優しい生徒たちですね。
受け取った生徒たちも、応援メッセージの書かれたオリジナルはちまきを手にし、身に付けることで気持ちを高めていました。受験は個人の挑戦でありながら、仲間と支え合うチーム戦でもあることを、生徒たちの姿から改めて学ばせてもらいました。

私は当日同席できなかったため、学級担任の先生に「子どもたちはどんな感想をもちましたか?」と聞いてみました。「そばがおいしくて感動したのはもちろんですが、みんなで一緒にバスに乗って旅館へ行き、一緒にご飯を食べられたことが最高の思い出になったみたいです。保育園からずっと一緒だった8人、この後の進路はバラバラになることを考えると、一緒に何かをするということ、その一つ一つがとても大切な時間になるのだと思います。」とのことでした。8人の絆があふれる、心温まるエピソードでした。