PTA教育講演会実施~たった一度きりの今を大切に生きるために~

令和6年7月12日(金)に1学期末PTAを開催し、その中で小学校5・6年生及び中学生、保護者、教職員を対象として教育講演会を実施しました。
講師は、北秋田市合川公民館 藤嶋浩子館長さんにお願いしました。講演題は「たった一度きりの今を大切に生きるために」です。

「あなたは今、精一杯生きていますか?」

皆さんは、この問いにどう答えますか。講演を聴く前の私であれば、間違いなく「はい。やれることはやって誠実に生きているつもりです。」と答えたと思います。しかし、藤嶋館長さんの講話を聴いた後、「自分は精一杯生きていると本当に言えるだろうか?今このときを大切に、悔いを残すことなく過ごせているだろうか。」と考えるようになりました。

聴いていた児童生徒も私と同じ気持ちであると思います。

藤嶋館長さんは、ご自身の経験やご家族との思い出を基にお話をしてくださいました。そこに嘘はなく、全て真実であり、だからこそ聴いていた私たちの心にダイレクトに訴えかけるものであったと思います。

 

藤嶋館長さんと事前打合せをさせていただいた際、「上小阿仁小中学校の子どもたちのことをもっと知った上で話をさせてほしい」「彼らのことをより知るためにアンケートを実施させてほしい」との申し出がありました。すごい方だなと直感的に思いました。自分が話したいことを話すのではなく、子どもたちの実態を知った上で、その子たちに必要な話をするのだという強い思い、信念のようなものを感じました。だからこそ、上小阿仁小中学校の子どもたちも藤嶋館長さんの話に聴き入り、心を動かされたのだと思います。

※何人かの児童生徒の感想を抜粋して掲載します。今回の講話を子どもたちがどのように受け止めたのかを感じていただけると幸いです。

○桜の話で「がんばっていてもうまくできない時がある」というところに、僕はあきらめずにがんばりたいと思ったし、近くにいる人にも当てはまるかもしれないので、そのときは、励ましの言葉をかけたいと思いました。
○私自身、今までは生きていることが当たり前で、そんなに重く考えなくてもよいかなと思っていました。しかし藤嶋館長さんの話を聞いて考えが変わりました。今を大切にし、たった一度きりの人生を悔いなく生きることは難しいことだけど、この日、この一瞬を大切に生きることで今後の人生につながっていくことが分かりました。
○私は今、有難いことに父も母もいて幸せな家庭にいます。だからこそ日頃から両親に感謝を伝えて親孝行ができるようになりたいです。
○講演を聞いて、今を大切に生きることは、他の人を大切にすることと同じであると思いました。1秒1秒止まることのない時間の中で、常に正しい道を進もうとするのではなく、間違った道を進んでしまっても、そこからどう動くのかが大切だと感じました。もちろん結果も大事ですが、それよりも結果に向かってどう行動してきたのかが何より大切だと思いました。
○病気と闘っている人のことを考えると自分は恵まれていると思うのに、がんばりきれないことが多いと思っています。人生何があるか分からないので、振り返ったときに満足できるよう全力で生きようと思いました。
○何事においても結果を出せなかったり、他の人と違ったりしても、みんながんばって努力しているということを忘れてはいけないと思いました。
○今すぐ自分を変えることは難しいけれど、少しずつでも意識して「どれだけ生きたか」ではなく、「どのように生きたか」を大切にして生きていきたいです。

藤嶋館長さん、この度はすばらしい講演を本当にありがとうございました。
子どもたちが講話を聴いていたときの表情は真剣そのものでした。伝えていただいた内容を自分ごととして捉え、この後どうあるべきかをしっかりと考えることのできた時間であったと思います。

また、ぜひお話を聴かせていただきたいと思います。
何卒よろしくお願いいたします。