一人一人の個性が輝いた学校祭、「彩虹(さいこう)」の思い出になりました。

10月7日(土)に、令和5年度上小阿仁小中学校「学校祭」を実施しました。

全校児童生徒たちは、この日のために、劇やダンス、合唱、郷土芸能などの練習に一生懸命取り組んできました。当日は、これまでの練習の成果を存分に発揮し、見ている人に感動を与えるパフォーマンスを披露することができました。一人一人がその個性を遺憾なく発揮し、テーマの通り「彩虹(さいこう)」の学校祭にすることができました。

【奇跡】学校祭が終わった直後に、2本の大きな虹が校庭に現れるといった奇跡が起きました。児童生徒のがんばりを空も祝福してくれているようでした。

【学校祭の内容紹介(概要)】

<小学校>1・2年生は、その明るくかわいらしい演技で見ている人全員を笑顔にしてくれました。3・4年生は、秋田や上小阿仁の自慢できるものを「組み体操」や「歌」で華やかに表現してくれました。5年生は、その素晴らしい演技力で、見ている人たちに「自分で努力することの大切さ」を伝えてくれました。6年生は、作り込まれた大道具・小道具と、そのストーリー・表現力で観衆を魅了してくれました。最後の合唱では、全校児童が一つになり素晴らしいハーモニーを響かせてくれました。

<中学校>第2部の中学校は、吹奏楽部の素晴らしい演奏でスタートしました。「アンダー・ザ・シー」や「もののけ姫」、「オトナブルー」など、誰もが知っているナンバーから最新曲まで幅広い曲で楽しませてくれました。また、演奏中盤に、引退する3年生に、後輩から感謝の言葉を贈るサプライズがありました。とても感動的な場面でした。英語暗唱弁論発表では、地区大会に参加した3名が、流ちょうな英語で堂々とスピーチを披露しました。中学校1・2年生はJ-POPグループとK-POPグループに分かれて見事なダンスを披露しました。夏休み中から練習を始めただけあって、一体感のあるパフォーマンスでした。3年生は劇「もう一つのシンデレラストーリー」を披露しました。「自分の道は、自分が切り拓いていく」というテーマを見事に演技で表現していました。最後の中学生合唱は「青い鳥」でした。その歌のテーマについて深く考え、全員がこれまでの「出会い」に感謝しながら歌うことができました。校長先生と女性職員の有志の歌声も素晴らしかったです。

<郷土芸能>保存会の解散から2年、学校独自で練習を重ねてきた「八木沢番楽」は今年度が最後のパフォーマンスとなりました。この2年間の練習期間は、主に教師と児童生徒のみで練習に励んできましたが、上級生が下級生に自分たちが習ってきたことを教えるなどして対応してきました。今年は、牛若丸役を2名の生徒で演じる上小阿仁小中オリジナルの演出で実施しましたが、二人とも力強い演技をしてくれました。番楽グループに所属する全員が力を尽くし、無事に有終の美を飾ることができました。大林獅子踊りも今年度保存会が解散したため、持続可能な取組とするために演目の構成を変え、上小阿仁小中学校オリジナル版として実施しました。年度当初は様々な心配があったのですが、保存会が解散した後もボランティアで教えに来てくださった皆様のおかげで、例年に引けを取らない仕上がりになりました。最後を飾ったのは小沢田駒踊り。馬を駆る武将に扮した児童生徒が大きくステップを踏み優雅に舞う様子はとても勇壮で、見る者を惹きつけました。これまで指導してくださった保存会の皆さん、本当にありがとうございました。

【郷土芸能に関して、ぜひ知っていただきたいこと】

華やかな本番の裏に隠された事実。本番はきらびやかな衣装に身を包み、優雅に舞う子どもたちですが、当日の朝は、それらの衣装を着せるために、保存会のお師匠さんたちや保護者の皆さん、教職員が総出で対応しています。朝早くから手伝ってくださる皆さんには感謝しかありません。また、借りた衣装を分からなくならないように、印を付け、たたんで整理するのも本当に大変な作業です。筆者もつい先日知ったのですが、養護教諭の先生が人知れず一人でがんばってくれていたようです。明かりの下の燭台ですね。感謝、感謝です。

【当日の様子】